本記事では、Google Cloud に関する認定資格についてまとめていきます。
これから取得を目指そうと思って見たもののあまり情報が出揃っていなかったので、勉強する前に簡単にまとめて見ようと思った次第です。
Googleの資格という言葉の響きに惹かれる人、これから受験を考えている人の一助になれば幸いです。
そもそもGoogle Cloudって何?
Google Cloud とは、サービス名・GCP (Google Cloud Platform) としてGoogleが提供しているパブリック・クラウドサービスです。同種のサービスとしては、Microsoftが提供している Azure や、Amazonが提供している AWS などがあります。
GCP については下記の記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。
Google Cloud 認定資格って何?
Google Cloud 認定資格とは、Googleが発行している資格です。
同社が提供している Google Cloud に関する各種知識が試験によって問われ、獲得点数が一定水準を満たすことでGoogleより資格が発行されます。
現在、次の認定試験が日本語にて行われています。
・Associate Cloud Engineer
・Professional Cloud Architect
・Professional Data Engineer
・Professional Cloud Developer
Google Cloud の試験と銘打たれていますが、実際のところどの試験も Google Cloud Platform を基盤にして知識が問われるようなので、GCP資格と読み替えても良いのかもしれません。
次の試験は英語版のみリリースされています。
・Professional Cloud Network Engineer
・Professional Cloud Security Engineer
・Professional Collaboration Engineer
・ G Suite
日本語で公開されている主な試験について、概要を確認してみましょう。
1. Associate Cloud Engineer 資格について
試験概要
Google Cloud Platform でのアプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、クラウド プロジェクトの管理に関するスキルがあることを証明します。
※Googleホームページより引用
3つの試験の中では入門的な立ち位置でしょうか。GCPに関わるエンジニアとしてのスキルを測る試験であるような印象を受けました。と言っても、この資格が他の試験の受験条件となるようなことは無いようなのでどれから受けても大丈夫です。
この試験では、主に次の能力について問われるようです。
- check クラウド ソリューション環境の設定
- check クラウド ソリューションの計画と構成
- check クラウド ソリューションのデプロイと実装
- check クラウド ソリューションの正常なオペレーションの確保
- check アクセスとセキュリティの構成
これらの項目についての詳細は、Google の公式ドキュメントに記載があるので参照してください。
https://cloud.google.com/certification/guides/cloud-engineer/?hl=ja
合格記
https://qiita.com/ao_log/items/1fad7bec286c4d908d4b
https://qiita.com/bee3/items/19628d54112d9eb875c2
http://www.tech-joy.work/article/462635753.html
2. Professional Cloud Architect 資格について
試験概要
Google Cloud Platform でのソリューションの設計、構築、管理に関する熟練したスキルがあることを証明します。
※Googleホームページより引用
ソリューションの設計と謳っていることから、いわゆる上流工程に属するような、ビジネスライクな側面からのGCPの在り方を問うような試験だと思われます。Associate試験よりも難易度の高い試験である模様です。
この試験では、主に次の能力について問われるようです。
- check クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画
- check クラウド ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
- check セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
- check 技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
- check クラウド アーキテクチャの実装の管理
- check ソリューションとオペレーションの信頼性の確保
これらの項目についての詳細は、Google の公式ドキュメントに記載があるので参照してください。
https://cloud.google.com/certification/guides/professional-cloud-architect/?hl=ja
合格記
https://qiita.com/shingo_kawahara/items/c25dbc7094b9786013d8
3. Professional Data Engineer 資格について
試験概要
Google Cloud Platform でのデータ処理システムの設計と構築、機械学習モデルの作成に関する熟練したスキルがあることを証明します。
※Googleホームページより引用
この試験だけは他の2つと少し毛色が違って、ビッグデータや機械学習に特化しているようです。GCP 特有の知識、というよりは大規模データ処理の根幹について問われるようなので、GCPに触れていない人でもチャレンジする価値のある試験かもしれません。
この試験では、主に次の能力について問われるようです。
- check データ構造およびデータベースの構築と保守
- check データ処理システムの設計
- check データの分析と機械学習の活用
- check 分析および最適化のためのビジネス プロセスのモデル化
- check 信頼性を考慮した設計
- check データの可視化とポリシーの提唱
- check セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
これらの項目についての詳細は、Google の公式ドキュメントに記載があるので参照してください。
https://cloud.google.com/certification/guides/data-engineer/?hl=ja#certificate-exam-guide
合格記
https://qiita.com/onooooo/items/103d82bda9eefaf8f137
勉強方法
書籍やWeb
合格された方の報告を見てみると、主に以下の学習方法を取っていたようです。
・公式ドキュメント (https://cloud.google.com/docs/?hl=ja)
Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド
プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門 サービスの全体像からクラウドネイティブアプリケーション構築まで
・模擬試験
(https://cloud.google.com/certification/practice-exam/cloud-engineer?hl=ja)
・GCP上での実践
また有料ではあるものの、動画コンテンツによる勉強やトレーニングの受講なども有効なようです。
Cousera (動画コンテンツ)
トレーニング ( Topgate社 )
筆者の勉強法・合格記
七色メガネは、2020/1/4 時点で Associate 資格と Professional Cloud Architect 資格を取得しています。
取得にあたっての記録記事がありますので、よければご覧ください。
まとめ
ここまで見てきましたように、Google Cloud に関する認定試験は現在いくつか存在しています。
が出来て間も無い資格ということもあり、一般的な資格と比較してもあまり合格報告が見受けられません。学習方法としても書籍などが出揃っておらず、公式ドキュメントをベースに学習するのが有効であるように思われます。
逆に言えば世界第3位のシェアを誇るクラウドサービスであるGCPに精通している人材が少ないということでもありますから、ある意味狙い目な資格と言えるかもしれません。
私もこれから挑戦して見たいと思います!
以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
おまけ
合格したら、クールなパーカーがもらえるらしいです…!
追記 2020.1.4
Associate 資格におけるプライズの配布は終了したようです。パーカーなどが貰えるのは、Professional 以降の資格のみとなります。