[ GCP ] メガネと学ぶ Google Cloud Platform (1) GCPって何ぞや?

[ GCP ] メガネと学ぶ Google Cloud Platform  (1) GCPって何ぞや?

 

本記事では、 Google Cloud Platform (略称:GCP) について、その概要をまとめていきます。

 

Google Cloud Platform とは?

 

Google Cloud Platform とは、Googleがクラウド上で提供しているサービス群の総称です。

Google が社内で使用しているインフラやテクノロジーが従量課金式で使用できるため、Cloudサービスを利用しようと思った時の選択肢として、とても費用対効果の高いものとなっています。

そもそもCloudってなに?

Cloud (クラウド・コンピューティング) とは、コンピュータの利用形態の一つです。ここでの「クラウド」とは、「雲」を表す言葉です。

例えば何かゲームソフトをパソコンでプレイしようとした時、従来のコンピュータ方式では先ずはゲームソフトを手元のパソコンにインストールする必要がありました。

しかしこのクラウド方式では、手元ではないどこか遠くのパソコンにゲームソフトを予めインストールしておき、ゲームをプレイする人はネットワークを経由してその遠くのパソコンにアクセスすることでゲームを楽しむことができます。

このように、ゲーム(あるいはアプリ、あるいはサービス)が手元ではないどこか遠く(雲の中)にある状態でそのゲームやアプリを利用することができるのが、Cloud方式です。

従量課金制って?

料金体系の一つで、サービスを利用した量に応じて請求金額が変化する方式です。
例えば電話であれば通話時間x秒に対してy円の料金が発生する、ということが多々ありますが、それもこの従量課金に属する方式です。

その他の方式としては、サービスの利用料に関係なく料金が発生する定額課金や、一定量までは定額、それ以上は従量課金、などの混合式があったりします。

 

他のCloudサービスとは何が違うの?

現在GCPのようなクラウド・サービスは様々な企業より提供されており、その中から自分の目的に合ったサービスを選択し利用することが一般的です。

ここではGCPと、それ以外のクラウド・サービスとして有名な Azure と AWS との簡単な比較を行って見たいと思います。

GCP

前述のように、Googleが提供するパブリック・クラウドサービスです。

Gmail や Youtube を展開するプラットフォーム技術をそのまま使用できることから、インフラ性能はピカイチです。

Google はGoogleカレンダーやスプレッドシートなど様々なサービスを展開しており、もちろんこれらサービスとGCPの親和性は高いため、これらの利用を想定するのであれば真っ先に考えたい選択肢となります。

またこれらのサービス以外でも、テラバイト単位でのデータ処理を行える BigQuery や、世界最先端のGoogleチームが開発しているディープラーニング・ツールである TensorFlow などを使用することができるため、大規模なデータ分析、機械学習などがテーマに上がるのであれば他のサービスよりもGCPに軍配が上がります。

Azure

Microsoft が提供するパブリック・クラウドサービスです。

世界54のリージョン、140の国でサービスを提供しており、拠点数はGCPやAWSよりも優れています。

また東日本と西日本に完全なリージョンが用意されているため、日本国内で災害対策を考慮する上では他のクラウドサービスよりも優れています。

当然の事ながら同社製品である Office360 などのソフトとの親和性が高く、システムがそれらMicrosoft製品と連携しているのであれば優先して検討すべき選択肢です。

市場シェアはAWSに次ぐ2位となっています。

AWS

Amazonが提供するパブリック・クラウドサービスです。

同社はECサイトとしての印象が強いですが、クラウドサービス領域における先駆者でもあり、AWSは2006年に開始されるなど同種サービスの中では最も長い歴史を持ちます。

上記理由から、現在のクラウド市場では最大のシェアを誇っていると言われます。

Amazonの企業方針である顧客ファーストの精神がAWSにも現れており、ユーザ向けドキュメントやサービス数は他クラウドよりも優っています。ただしサービスが豊富すぎて選択に困るという欠点もあります。

と言っても最大シェアなだけあり、一般的なCloud使用においては他サービスよりも一日の長があるのは間違いありません。

 

GCPにはどんなサービスがあるの?

ではGCPに備えられている機能にはどのようなものがあるのでしょうか。

主要項目に限定して、俯瞰していきたいと思います。

 

コンピューティング

GCPのコンピューティング・ジャンルでは、各種サービスの根幹部分に関する機能が提供されます。具体的には、インフラ、プラットフォーム、コンテナなどの機能がこのジャンルより提供されます。

  1. Conpute Engine
    GCP上で仮想マシンを提供するサービスです。IaaS(Instructure as a Service) に相当します。ユーザの需要に合わせて、仮想マシンの性能を自由にカスタマイズすることができます。オンプレミス環境で稼働しているシステムのデプロイなどに使用できます。
  2. App Engine
    Webアプリ構築のためのPaaS(Platform as a Service) です。Webサイトの公開やモバイルアプリの開発に使用することができます。
  3. Kubernetes Engine
    Dockerコンテナを実行・管理するフルマネージド・サービスです。

ストレージ

GCPのストレージ・ジャンルではその名の通り各種ストレージ・サービスが提供されています。いくつか種類があり、目的に応じて適切なサービスを選択します。

  1. Storage
    テキストファイルや画像・動画データなどを格納するストレージ・サービスです。
  2. Bigtable
    Googleの検索エンジンなどに使用されているNoSQLデータベース・サービスです。
  3. Datastore
    アプリケーションのバックエンドでの動作を想定されて開発されたNoSQLデータベース・サービスです。
  4. SQL
    クラウド上でリレーショナル・データベースを利用できるサービスです。

ネットワーキング

GCPのネットワーキング・ジャンルでは各種ネットワーク・サービスが提供されます。主な内容は次の通りです。

  1. Virtual Private Cloud (VPC)
    論理的に分離されたネットワーク・サービスです。ユーザ自身でVPCを定義できます。
  2. Cloud Load Balancing
    ネットワークの負荷分散機能です。
  3. Cloud DNS
    名前解決するためのDNSサービスです。
  4. Cloud Interconnect
    自社のオンプレミス環境などからGCPインスタンスなどに直接アクセスするためのサービスです。

ビッグデータ

GCPのビッグデータ・ジャンルでは、大規模データの分析に関する機能が提供されます。各サービスにより、データの収集、蓄積、加工、分析などを行うことができます。

  1. Pub/Sub
    データ収集に関する機能を担うリアルタイム・メッセージ・サービスです。
  2. BigQuery
    データ蓄積・分析に関する機能を担うデータ・ウェアハウス・サービスです。テラバイト級のデータへのクエリも即座に処理することができます。
  3. Dataflow
    データ蓄積・分析に関する機能を担うデータ処理パイプライン・サービスです。

 

人工知能

GCPの人工知能・ジャンルでは、機械学習システムなどが提供されます。Googleが開発した汎用的機械学習システムを利用することもできますし、提供されたシステムをベースに新たな機械学習モデルを開発することもできます。

  1. Natural Language API
    テキストデータの構造と意味を解析する、訓練済みAPIです。
  2. Translation API
    言語翻訳を行うことができる、訓練済みAPIです。
  3. Speech API
    音声データをテキストデータに変換することができる、訓練済みAPIです。
  4. Vision API
    画像データを解析し要素を抽出することができる、訓練済みAPIです。
  5. Machine Learning Engine
    独自の機械学習モデルを作成することを支援するサービスです。TensorFlowを使用できます。

 

まとめ

ここまで、GCPの概要について見てきました。

Google以外にもクラウドサービスを提供する企業はいくつかありますが、Google検索エンジンを支えるインフラや、Googleの機械学習システムをそのまま利用できるという点でGCPを選択するメリットがありますね。

展開されるサービスはAWSなどに比べて少なく選択し易くなっていますが、それでも羅列された名前を俯瞰して見てもいまいち内容がわからないというのが正直なところです。

今後もう少し詳しく各種サービスについてまとめた記事を作成したいと思いますので、そちらも確認していただければ幸いです。

 

以上です。ここまで見ていただき、ありがとうございました!

 

参考

webサイト

https://clonos.jp/knowledge/detail01/
https://www.cloud-ace.jp/gcp/
https://cloud.google.com/docs/overview/cloud-platform-services?hl=ja
https://tm.softbank.jp/future_stride/topics/20180509/
https://www.topgate.co.jp/comparison-cloud-services

書籍

「Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド」日経BP社

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